昨日は千葉の昭和の森公園での植樹のワークショップでした。
なんと全国から150人ほどの人が集まり、とても大勢でしたが、 NPO地球守 高田さんのレクチャーのもと、みんなで楽しく木を植える作業をしました。
昨年の千葉を襲った台風により、倒れた木々が散在し、荒れてしまった場所を、整備し、そこに千年続くような森が育つための植樹を、市民と行政が一体となって行う、そんな活動です。
これは三年ほどかけて行われていきます。
昨日植樹をした場所の元の状態は、風倒木が散在し、荒れて藪のようになってしまっていました。
土は少し掘るとパサパサ、ところどころカチカチ。とても地中深くまで水が浸透していかなくて、空気も通っていかなくて、土中の深いところでは木の根がしっかりと張れなくなってしまい木々が倒れてしまう。
そうして藪のようになってしまった荒廃した森の、風倒木を片付け、丸太にして積み重ね、藪の中、空気の通るところに道を通し、木が植るべきところにマウンドをつくり地ごしらえをしたのが前回の作業でした。
前回の作業のあとまた整備が進められいて、昨日植樹をする時にはすっかりふかふかのマウンドになっていました。
高田さんのお話で森を育てるのに人間が関われるのはほんのきっかけづくりしかないんだということ。
人が木を植えることで林ができる、そこから林が森へと育つのは、人間ができることじゃない。それは木々のちからで森へと成長していくんだ。そのきっかけとなるような木の植え方をしていこう、ということでした。
木を植えて林になってそこから森になっていくのには、その場の木々が多様に土中の深いところ、浅いところに根を張り巡らし、お互いを生かしあって、高木、中木低木が重なり合うように育ち合って成り立っていく。
その様子を表した文字が木が重なり合った「森」という字ということです。
そして樹々が育つことで土中環境が育まれると、「森」は千年続く「杜」となる。
ここで木に土という字が加わって「杜」という字なんですね。
それが高田さんの言う、林から森へそして千年続く杜へと言うお話でした。
人間が関われるのは林から森になるようなきっかけづくりだということです。
土中環境の視点を持った木の植え方で、千年続く杜へと育っていくか、また台風や大雨のたびに倒木を心配しなくちゃいけなくなるかの違いになる。
それは「植え方」というのではなく、自然に沿っているかいないかということ。
そしてその始まり、それを導いていくのは菌糸なんですねー。
だから菌糸様、あとはお任せいたします、どうぞよろしくお願いします。
菌糸が蔓延ってその場をひとつに結び、「杜」というひとつの大きな生命体となって千年万年続いていきますように。
そんな場所がどんどん増えていくといいなあ。
増やしていきたい。
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