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執筆者の写真Yuri Mayoko

自撮りできるかできないか

うちの娘の世代の人たちは、みんな自撮りが得意だ。うちの娘もそう。



二十歳の誕生日の当日には、二十歳になりましたと、「ばーん」とどアップの自撮り写真をSNSにあげておった。


わたしなんかはそこに若干の抵抗があり、それを見て、「え?すご…」っておもわず怯んでしまうのだけれど、


ここにひとつ、自己肯定感の目安として、自撮りをできるかできないか、というのをあげてみたい。


そこには、自分で自分には魅力があるとわかっている、というのがあると思います。


どうすれば可愛くなるか知っているし、どう魅せればいいかすごくわかっている。


そして、自分がよし!と思っていればそれでよい。人の反応はさほど気にしない。


この、自分で自分を良いと認め、人からの反応は気にしない境地が自己肯定感ということではないだろうかと思うのです。


うちの娘は強いな、大丈夫だな、と思うのには、そういった自己肯定感の高さがあります。


それは、中学校の3年間、学校に行けず、朝起きられず、自分自身で生きている意味がないと自己無価値感に陥っていたなかで、それでも「こんな寝てるしかできない自分を自分が嫌ってしまったら、これはただの肉体だけになってしまう、自分が自分を見放したらダメだ、自分だけは自分の味方でいてあげないと」と最低最悪な自分をちゃんと好きでいよう、と決めた、という覚醒体験をして、それからはどんなときも一番自分の気分をわたしは大切にする。ということを彼女は常に実践しているから。


それは本当にみごとにそうしていて、わたしは彼女からそれを学んでます。


わたしはそれほど自己犠牲が強いほうではないと思いますが、それでもきちんとしよう、しっかりしようとして、頑張ったり無理するところがあります。


そんなとき、自分の気分は二の次三の次で、気分を無視していることって多々あります。


もちろん気分を全て優先にしていては社会生活立ち行かないですが、とはいえ、自分の気分にはいつも気がついて、自分を労わったりしながら自分を大切に、気分を無視しないで自分とともにいる、ということが大切なんだな、と思います。




自撮りに話は戻りますが、娘がいろいろ自撮りのコツなど教授してくれます。


で、その通りにやったらなんかわたしは変なのです。


どうやったらよりよく写るか、というのはやっぱり人それぞれなのです。


そして、盛るということも含めてが自撮りです。


若くて可愛いのにどこをそんな盛る必要があるのか、と思うのですが、


そこもここをこうしてここはこうすると自分にとってのベストバランスというのを彼女達はよく心得ていて、その調整もそれぞれなんですね。


それも自分にとってのベストを見つけていくんです。


とにかく自分をよく研究してよくわかっているということなんですよね。


見ていて、自分を知る、それってとても大事だなあ、と思って、わたしも自撮りに挑戦するようになりました。


その時々の自分の瞬間を切り取って、気に入らないところ、いっぱいあります。


では、どうすればもっとよくなれるのか、もっとどうなりたいか、髪の色はこれであっているのか、気になるところはお手入れもしなくちゃなんだけれど、写真で盛るときにはどうすればもっとよく見えるのか、と自分をよーくよーく見てあげる。


人からの反応は気にしない。自分でOK出せることが大事なんです。


自分のこと小さい子どもみたいに扱ってあげる。


自分と仲良くすること、これやっぱり基本なんですよね。



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Yuri Mayoko 自然療法美容師です。

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